今回は海辺に建つ貴婦人のような白亜のグランドホテルを舞台にした、連作短編集。
そこでぶたぶたさんはバトラーとして働いている。
そのホテルで、一般市民を中心とした「オセロー」の舞台を公演することが決まったところから物語は始まり、春夏秋冬ぐるりと1年かけてひとめぐり。
今回は舞台公演に重きを置いているからか、
人の心に深く滲みこむようなエピソードは少なめ。
そして劇中劇が幕を開けた。
ぶたぶたさんが、まさかの…!(あとは読んでのお楽しみ)
本物の舞台も観たことはないし、原作も読んだことがないけれど、
むしろ、原作を読んでいないからこそ、
ぶたぶたさんをはじめとする登場人物の描写と、彼らの運命の行き先が気になってしまい、
私も観客の一人として客席に座り舞台を見つめているような気持ちになれたのかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年8月17日
- 読了日 : 2012年8月16日
- 本棚登録日 : 2012年7月30日
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コメント 2件
まろんさんのコメント
2012/08/17
永遠ニ馨ルさんのコメント
2012/08/17