螢火ノ宿 ─ 居眠り磐音江戸双紙 16 (双葉文庫) (双葉文庫 さ 19-16 居眠り磐音江戸双紙)

著者 :
  • 双葉社 (2006年3月1日発売)
3.78
  • (37)
  • (60)
  • (67)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 583
感想 : 43
5

奈緒こと白鶴太夫の落籍が、想像以上に早かった。
奈緒が報われますように、と磐音同様に祈っていたのでこのことは素直に喜びたい。しかし、磐音と結ばれることは、もはや叶わぬ夢なのでしょうね。
現代とは倫理観がだいぶ違う、と何かで読んだことがある(気がする)けれど、苦界に身を沈めた奈緒の心中は如何ばかりか。
家督の問題で、自由な恋も儘ならない武家にあって、磐音と奈緒は、それでも慕い合っていたのに結ばれないなんて、切ない。
襖越しの会話。
最後の道行。
きちんとお別れできただけでも僥倖なのだろうか。


個人的に柳次郎と母幾代さん母子が好きです。(ドラマの柳次郎さんも好きです)
柳次郎さんにも良縁がありますように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年7月26日
読了日 : 2019年7月26日
本棚登録日 : 2019年5月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする