近年、日本における意思決定では論理的結果ではなく「空気」が決めていた。ここで題材になるのは戦艦大和の出撃であったが、それ以外にも確かに会社の会議や政府の決める事、すべてに論理的結果があったとは思えない。この本では、その「空気」について語られている。その他にも「当たり前」の研究についても記載されているが、前者の濃さは圧倒的だ。
戦前、戦後だけでなく徳川家から明治維新という流れを視野にして、日本人が持つ曖昧さ、空気を読む力、空気に流される性質を読み解いていく。
非常に面白く、刊行されて30年経ったとは思えない。
近年でもハーバードビジネスレビューにも取り上げれていたが、注目べき本であろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2012年7月16日
- 読了日 : 2012年7月16日
- 本棚登録日 : 2012年6月24日
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