燃え殻氏のノンフィクションだろうか?それともフィクションだろうか?世紀末感溢れる1990年代のごった煮サブカルチャーを添えて、カオスなテレビ業界で青春時代を送った主人公の恋愛物語。陳腐で安っぽくなりそうなテーマを絶妙の感性でセンチメンタルな物語に整えている。何一つ答えも結論も出さない、「そういうことだった。それでいいんだ、たぶん」的な濁ってるような澄んでいるような、でも気持ちの良い湖に浮かんでいるような不思議な感覚。読後感はなんだか淡く切なくさせられる良いストーリーであった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2022年11月24日
- 読了日 : 2022年11月24日
- 本棚登録日 : 2022年11月17日
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