ヘッジファンド II: 投資家たちの野望と興亡 (II)

  • 楽工社 (2012年8月1日発売)
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感想 : 13
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<1>も面白かったが<2>はそれ以上だった。市場の歪を誰よりも早く見抜き、そこに賭けて一気に是正する。自己資金を投入しているので過剰なレバレッジもかけない。人間ドラマと手法を通してヘッジファンドの肯定的面をうまく描いている。リーマン・ショックを例にした、投資銀行との比較も興味深い。

象徴的なヘッジファンドの姿はJ.シモンズ率いるルネサンス・テクノロジーズだろう。ウォールストリートの人材は受け入れず、純粋な数学や物理学を用いて市場機会を探る。そうしたファンドが未だに稼ぎ続けている。

ヘッジファンドの実態を知るために非常に良い一冊だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス/政治経済
感想投稿日 : 2013年3月27日
読了日 : 2013年3月26日
本棚登録日 : 2013年3月13日

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