影法師 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年6月15日発売)
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本棚登録 : 7599
感想 : 897
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身分を超えた友情、武士の生き様、男気が味わえる。 
下士から藩家老にまで上り詰めた勘一や様々な時代風習に違和感を
感じるとレビューに書かれている方もいましたが、そんな事とは別に
百田さんの読者に指をめくるページを止めさせない魅力的な話運びに
感服する。 とにかく面白い。 余分な情景描写や夢見がちな心理描写を一切排除し、淡々とストーリーが進んでいくことにむしろ心地よさがある。
脱藩し浪士となり下がった彦四郎の無謀さっぷりにはちょっとやりすぎ?
とも思ったが、最後まで自分が信頼した友に対する人情を貫き通す侍もいたってことですね。 何せ、お米の大切さも身に染みて感じます。食べ物は粗末にしてはいけませんね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 百田尚樹
感想投稿日 : 2012年11月6日
読了日 : 2012年11月4日
本棚登録日 : 2012年11月1日

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