老境を迎えた二人の重臣。
その老後を淡々と描くと思いきや、二人が仕えた元藩主が突然殺害される。
背景に二人の祖父たちが関わった班の重大事件が浮かび上がる。
藩主の交代制や、考えにくいが屍体を斬る稽古は、何度も縫って使い回すことも含め、実際に例があったという。
間者が同様の訓練を永年にわたってできたかは何とも言えないが、間者故に可能だったとも言えるか。
2つの殺人と藩の過去とのつながりが明らかになるに従い、犯人の深い絶望にも思いが至る。
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- 感想投稿日 : 2022年9月9日
- 読了日 : 2022年9月9日
- 本棚登録日 : 2022年8月22日
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