書き下ろし
八百屋お七の事件の真相とそれに絡んだ誘拐事件を歌舞伎の女形荻島清之助(本名新九郎)が解決する。
吉原の紅花太夫が妖のような美しい童女に出会う。それが「お七の亡霊の祟り」という噂が広がっていろいろなトラブルが起き、新九郎は太夫から真相を確かめるよう頼まれる。新九郎は八百屋お七の騒動を瓦版にした読売屋を見つけて一緒に家のことを探るが、命を狙われる。
新九郎は出会った童女から太夫と同じ特殊な香が薫ったことで、亡霊の噂はカモフラージュだと気づき、吉原に乗り込んで誘拐の犯人を含む関係者を集めて謎を解く。
太夫は誘拐されてきた童女の身元を知ろうとし、読売屋はお七の恋人で火事の時に行方不明になったお七の妹を探し、新九郎は二人から利用されていた。
誘拐された童女が「お呪い」を使って人を操れるのが、すんなり描かれていて、結末に大きく関わっていないのがちょっと不思議、というか中途半端な感じ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2021年10月15日
- 読了日 : 2021年10月15日
- 本棚登録日 : 2021年10月15日
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