さるかにがっせん (日本の昔話えほん 3)

著者 :
  • あかね書房 (2010年2月20日発売)
4.22
  • (9)
  • (10)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 117
感想 : 8
4

ごぞんじ猿蟹合戦。蟹のひろったにぎりめしを柿の種とムリヤリ交換しておいて、蟹がせっせと育てた柿を 猿は横取りし、あまつさえ 蟹を殺してしまう。後に残された蟹の子らのため、栗と蜂とウシの糞と臼は猿をこらしめてやる。
・・・考えたら、謎の多いこの話。本書では、臼も蜂もウシの糞も柿の木を育てるのを手伝ってやっていた(栗は意見を言っただけだけど)。
昔話は各地で語りつがれ時代とともに変化するもの。山下明生さんの猿蟹合戦は、田舎の農家の囲炉裏端の情景がうかぶ、のどかなもの。猿は殺されずに、土下座します。ただ、もうちょっと昔話っぽい語り口がよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2011年10月8日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年4月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする