「中国大崩壊」入門 何が起きているのか? これからどうなるか? どう対応すべきか?

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  • 徳間書店 (2019年7月30日発売)
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感想 : 8
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 米中対立の構図と経緯が非常にわかりやすくまとめられていた。対立の経緯は時系列でまとめられており、また、その本質が「ルール」の対立であることが明確に示されているおかげで、アメリカの対中政策の意図を理解する助けになった。何よりトランプ大統領以上に議会のほうが強硬姿勢を示し、また、対中政策はすでに法律となっており、トランプ大統領の意思に関係なく制裁が発動するようになっている、という指摘は重要で、本書でも繰り返し述べられている。しかしながら、中国に対する姿勢を明確にしないだけでなく、この期に及んで中国企業と合弁会社を作る企業もあり、アメリカという国が本気で中国と対決しているということを理解していない日本の企業が多いのが実情であり残念である。いずれ日本の企業がアメリカの制裁対象となるのではないかと心配である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治経済
感想投稿日 : 2019年9月6日
読了日 : 2019年9月6日
本棚登録日 : 2019年9月6日

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