父の夢をかなえるため、ベリー一家はニューハンプシャーの田舎町でホテル経営に乗り出す。
上巻は両親の馴れ初めや、アールという名の熊の話、子供たちの出生、またレイプされた長女の話や、語り手ジョンの初体験、唐突に訪れる登場人物の死などで構成される。話の舞台は第一次ホテルニューハンプシャーとデーリー高校。静かに優しく語られる。
『ガープの世界』のように構成のかっちり決まった骨太の小説という印象。子供たちだけでなく祖父や周囲の人についてもあますところなく描写していてとてもよかった。脇役の大柄な黒人フットボーラー、ジュニア・ジョーンズとか、第一次ホテルニューハンプシャーのウェイトレスであるロンダ・レイとかもキャラ立ちが良くてとても好きだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2020年7月18日
- 読了日 : 2020年7月18日
- 本棚登録日 : 2020年7月18日
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