NHK正月時代劇「水を制す!」「金貨の町」を観て、原作となった小説を読みたいと思いながらも日々の生活に追われて忘れていました。
戦時てう、待ち合わせまでの時間があって、ふらりと立ち寄った本屋で見かけて文庫に気づいた際、手にしたらそのままレジに持っていってしまいました。
時代劇では2話しかなかったのに、全部で5話あり、そのお話も読み応えがあって心が震えました。
人が人に協力して出来上がってく江戸—すなわち現在東京。
今もなお、人が暮らしながらも、次々に鉄道やら建設やら開発は繰り返されている東京。その起源的な世界は、戦国から江戸を興した間(はざま)の奮闘と、その時代ならではの特殊さが、表層から深層まで巡らされた非情さに心を揺さぶられた。
読破後の後味まで楽しめる一品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代もの
- 感想投稿日 : 2023年7月30日
- 読了日 : 2023年7月30日
- 本棚登録日 : 2023年7月30日
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