おもいでエマノン: 〈新装版〉 (徳間文庫 か 7-4)

著者 :
  • 徳間書店 (2013年12月6日発売)
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本棚登録 : 358
感想 : 28
4

とても有名な本なのですね。
読み放題になっていたので手に取ってみました。
時代を感じさせない、SFさをあまり感じさせない優しいお話です(宇宙戦争なんて出てきません)。
構成はショートストーリーの集まりになっていて、どこからでも、どの巻からでも読めるようになっています。エマノンは、旅をしながらいろいろな人と出会い、自分の ”おもいで” として記憶していきます。それが彼女の旅、なのでしょう。

原始時代、まだ単細胞のような時代、というようなくだりもでてきます。
小さな生物は、なんのために、どうやっていきているのか、単細胞は1つで1つの生命なのか、と考えるとやっぱり違うように思います。
今年のベスト本として挙げられる、植物について書かれた本「樹木たちの知られざる生活」で、樹の根本では、菌糸が樹とネットワークを作り大きな生命体として機能している、と書かれていました。
生物の単位が1個体だ、というのは狭い考えだったのだと改めて思います。
ウィルスも1つ1つが生きているのではなく、連携してひとつの世界を創っているのかもしれません。共生、とは思いたくはないですけれど、進化のために必要なものなのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2020年11月26日
読了日 : 2020年11月26日
本棚登録日 : 2020年11月23日

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