あまり好きではない。
ストーリーはおもしろい。
登場人物が受け付けない。
きっと作者は、肩肘張った女性、ただしどこかで男を頼っている、かわいい部分がある女性が読者に受けると思って書いているのだろう。その書き方に、なぜか辟易してしまう。身近にいる、多くの仕事ができる女性との乖離を感じ、そこに、女性はこうであってほしいという男性の勝手な理想を感じるためだろう。
そんな女性を好ましく思う男性、人を見る目のある男性といった主人公の、書き方も、どうだ、いい男だろうと押し付けられているように感じてしまう。また、この男性の距離の詰め方は相手の気持ちを無視しており、気持ちが悪い。まあ、それは小説なので、そのように言う方が野暮なのだろう。
お前、こいつ、この女、この男といったものいいがひっかかる。そのように書いてあっても気にならない作品も多いことを考えると、この作者の文体が私には合わないのだろうと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月14日
- 読了日 : 2023年5月9日
- 本棚登録日 : 2023年5月9日
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