万葉びとの奈良 (新潮選書)

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  • 新潮社 (2010年3月25日発売)
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<u><b>町の発展より、平城京保存と、鹿との共生、原始林の保護を優先した街</b></u>

<span style="color:#cc9966;">整然たる条坊。壮大な宮城。寺院や仏像。国際都市として、のびやかな天平文化、やまと初の「みやび」をはぐくんだ平城京が、奈良という土地の基層にいまも生きている。道や庭、万葉集や正倉院御物を手がかりに、ミカドから庶民までの仕事と恋と日常をありありと甦らせる。万葉学者が独自の視点で日本の源流に案内する、かつてない奈良論。 </span>

<blockquote>ちなみに奈良の人は、15分程度の遅刻は遅刻とみなさない。
「大和時間(ヤマト・タイム)」と呼ぶ</blockquote>これは嘘だろww
[private][more]
若草山の山頂か東大寺の二月堂のどちらか奈良を俯瞰
平城京 偉大なる空洞
長岡京平安京に移されてしまった
木造建築物というのは還元すれば解体移築を前提とした建物である。
川で運ばれた

京の内外の境を京極という
ミヤー天皇の住む建物
ミヤコーミヤのある場所
ヒナーいなか
カリホ・タブセ・タヤー農繁期に耕作地に宿泊するための仮説的建造物

遷都をする理由
八世紀までの都は、すべて遷都を前提に建てられており、天皇のもっとも大きな仕事こそ遷都であった。

八世紀までは、天皇の居住地が都であり、天皇が自由に都を決めるという考え方。(天皇が遷都大権を講師した時代)

二つの考え方が並存した時代

九世紀以降は、天皇の居住地が都であり、恒常的な都に天皇が住むという考え方。(天皇の遷都大権が潜在化した時代)

正倉院のすばらしさとは何か
はっきりいえば、ヨーロッパの王家の所有する財宝からみれば正倉院御物などがらくたにすぎない。
…私は、聖武天皇と光明皇后の「愛と平和の博物館」だとしゃれていうことにしている。正倉院には、軍隊で略奪した財宝などないのである。
白布
日常用品 生活臭がする

奈良の寺院参詣では、京都と違いほとんど靴を脱ぐことがない。唐 平城京文化の国際性

奈良の守り神・春日の神の使いである史家
鹿と共生すること[/private]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月8日
読了日 : 2010年9月26日
本棚登録日 : 2018年10月8日

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