古今東西、経営戦略論の誕生から現代に至るまで様々研究されてきた経営学を、その学派が生まれた必然性を時代背景と共にまとめながら一定の軸で整理し体系化した一冊。
新書のボリュームでここまで美しく整理されると感嘆しか出てこないレベルでスマートにまとまった内容。
最近読んだ経営戦略全史で長々と書かれていた内容がギュッと凝縮されてかつ整理・体系化されているような読後感でとても気持ちのよい読み味。
作れば売れた時代から段々他のこともやらなきゃ成長できなくなって、ある程度飽和してくるとどうやって競争相手と戦うかという問題に直面してきた経営の流れに沿うように、経営管理→経営戦略(多角化戦略等成長戦略が軸)→競争戦略と経営学がシフトしてきた流れがよく分かる。
現代においてはイノベーションとグローバル化という2つの壁に対して、日本的経営をどう活用するかというテーマで持論も展開されており、これも過去の経営戦略論の歴史から体系建てて説明されていて納得度が高い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
経営戦略/事業開発
- 感想投稿日 : 2014年9月29日
- 読了日 : 2014年9月29日
- 本棚登録日 : 2014年9月17日
みんなの感想をみる