落花

著者 :
  • 中央公論新社 (2019年3月16日発売)
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本棚登録 : 277
感想 : 39
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〈至誠の声〉の教えをもとめ、坂東へとおもむいた僧・寛朝。
そこには、都とは違った世界が広がっていた。

都の思惑や律令がゆきとどかず、都とは違った理でうごいていく世界。
宇多天皇の孫として、都で生まれ育った寛朝視点だからこそ、荒ぶる坂東と都の対比が際立つ。

平将門の乱をえがいているのも、めずらしい。
貴族中心からもののふたちへ、時代の変化を感じられる。

寛朝や平将門だけでなく、異羽丸、多治経明、傀儡女など、人びとがいきいきとえがかれ、後半は一気読み。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古典/時代小説/歴史小説
感想投稿日 : 2019年8月22日
読了日 : 2019年8月22日
本棚登録日 : 2019年6月17日

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