プロ作家になる前の短編を中心にまとめたもの。
デビュー作と、岡山の大学生・敏ちゃんとミキオのコンビの5話。
テンポのいいユーモアミステリであること。
安楽椅子探偵ものであること。
初期の作品に、すでに方向性がはっきり出ている。
特にデビュー作「中途半端な密室」がおもしろかった。
ミステリの謎は、どんでん返しのためのトリックになってしまうというか、どうしても不自然で必然性に欠けがち。
それを自然で、納得のいく形で解決しているのが、うまい。
その他の作品も同様に、すっきりする解決。
新聞記事だったり、友だちからの手紙だったり。
謎が提示されるきっかけも変わっていて、ユニークだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2021年4月24日
- 読了日 : 2021年4月24日
- 本棚登録日 : 2021年4月24日
みんなの感想をみる