吉田茂と昭和史 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2009年6月18日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 14
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 「昭和史の再現」との意気込みを持った本であるが、内容に新しい視点はさほどないように思えた。
 「吉田茂」の生涯を本書で追うと、まさに昭和戦前期から戦後史を網羅していることがわかるが、本書で初めて知ったというような事実はほとんどない。
 本書は「吉田茂」と「日本」がたどった道をたんたんと描いているように読めるが、「考察」という視点でみるとちょっと「浅い」のではないかとも思えた。
 戦前・戦後の激動期を描いているにもかかわらず、読後にあまり感慨を覚えないということは、歴史書としてはあまり評価できないということではないか。
 総括的な歴史の知識を得られるという点は、間違いのない歴史書ではあるが、ちょっと物足りない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年7月18日
読了日 : 2013年7月18日
本棚登録日 : 2013年7月18日

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