「昭和史の再現」との意気込みを持った本であるが、内容に新しい視点はさほどないように思えた。
「吉田茂」の生涯を本書で追うと、まさに昭和戦前期から戦後史を網羅していることがわかるが、本書で初めて知ったというような事実はほとんどない。
本書は「吉田茂」と「日本」がたどった道をたんたんと描いているように読めるが、「考察」という視点でみるとちょっと「浅い」のではないかとも思えた。
戦前・戦後の激動期を描いているにもかかわらず、読後にあまり感慨を覚えないということは、歴史書としてはあまり評価できないということではないか。
総括的な歴史の知識を得られるという点は、間違いのない歴史書ではあるが、ちょっと物足りない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月18日
- 読了日 : 2013年7月18日
- 本棚登録日 : 2013年7月18日
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