「日銀」という機構が今ほど注目を集めている時代はかつてなかったのではないだろうか。
「日銀」がどのようにして何を行っているのかは、極めて専門的で一般にはほとんど知られていないと思うが、本書は、その日銀の活動の内容をより深く理解できる本だと思った。
「金融政策の手段」や「金融政策の有効性」などを読めばなるほどなんとなくわかったようにも思えたが、本書には「これは難しい問題であり、まだ一致した答えは確立していない」という言葉がところどころに散見する。
水素と酸素を化学反応させれば必ず水になるような「化学」と違って、「経済学」とはなんとあやふやな学問であることかという感想を持った。
本書は、読後に新聞の経済欄をより深い視点から読むことができるようになる本であるとは思うが、著者の文体は他の著作もそうだが、専門用語が多用されており実に読みにくい。
「現代の金融入門」との表題ではあるが、「入門書」にしてはちょっと難解と思えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年5月28日
- 読了日 : 2013年5月28日
- 本棚登録日 : 2013年5月28日
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