米原万里さんにはじまり、どの方も大変機知に富んだスピーチをされている。浅田次郎さんがあとがきで、若い人がスピーチを引き受けなくなってきた、と書かれているが、その後どうなのだろう?
それにしても、書くことを生業としているものが90分ものあいだ、人前でしゃべるということが、どれだけたいへんなことか、浅田さんご自身も身をもってご存じでいらっしゃる。それでも、内容的にも貴重なスピーチばかり。
井上ひさしさんの、演劇の奇跡の話、東日本大震災後にも通じると思われる、立松和平さんの小説『浅間』についてのスピーチなど、もう故人となられたひとのことばは心に残る。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年1月25日
- 読了日 : 2013年12月22日
- 本棚登録日 : 2013年12月22日
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