『ノルウェイの森』から『スプートニクの恋人』へと続く系譜となる、話の締めも含め個人的に好みの作品。
本作では失ったものは取り返しが付かず、喪失から再生を描く恋愛作品群とはかなり感触が異なる。
過去に損なった女性のジリジリと責めるような存在感が全編に張り詰め、言語化の難しい実在・非実在への不安感や焦燥感を見事に作品化した計算高い完成度。
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- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2024年1月4日
- 本棚登録日 : 2021年12月20日
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