江戸時代に実在した漂流者を追ったドキュメンタリー。とは言うものの、データは記録のみで漂流者の手記などは無い。この500p超の作品を形作っているものは作者の圧倒的な情熱と力量。
作中には度々神への祈りが出てくる。食物である鳥魚の殺生を悔い、仲間を慈しみ、今後自身と同じ目に合うかもしれない者の為に想いを残す彼らを、神は遂に見つける事が出来たのではないか。
無神論者の心を動かす素晴らしい作品だった。
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- 感想投稿日 : 2023年6月22日
- 読了日 : 2023年6月22日
- 本棚登録日 : 2022年6月12日
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