異質な作品。
作者は暗くある種陰惨な私小説をキャリアとしていて、本作品もベースは世捨て人の作者自身を投影した様な一人称視点。
にも関わらず、本作品の直木賞受賞には納得をしてしまう寓話性があり、作品が締まった瞬間物語の世界から弾き出された様な寂しさを感じた。
特に女性とのさもしい縺れた恋情を描くのが巧すぎる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月28日
- 読了日 : 2023年6月28日
- 本棚登録日 : 2020年7月22日
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