逃げるは恥だが役に立つ(2) (KC KISS)

著者 :
  • 講談社 (2013年10月11日発売)
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本棚登録 : 928
感想 : 64
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雇用関係にある契約結婚の中で、みくりを意識し始める平匡が微笑ましい。ベッドの匂いのシーンは1巻のみくりと対比になっていて絶妙なシチュエーションだった。読んでる方からすると甘酸っぱいんだけど、本人からしたら「一番邪魔なのは自分の気持ち」となって、難しいよね。

「何か困った時に自分ひとりで被って解決しようとしないでください 二人いるのですから二人で解決しましょう」と言われ、抱きつきたい気持ちを抑えるみくりも可愛かった。1巻は関係性の理屈的な側面が強かったけど、今回は夫婦関係の感情的な面がクローズアップされてきて楽しかった。しかし、そんな二人の契約結婚に気づいた風見と、彼からの提案は二人の関係性にかなりの変化をもたらしそうな気配。

あと、みくりと風見の仕事のグローバル化についての話も印象深かった。グローバル化、機械化はもとより、今の社会で起きている感染症での失業や、取りざたされているベーシックインカムのことも含めて、これからの仕事の在り方や自分がしたい仕事について考えるいい機会になった。こういうレビュー自体を仕事にしたいとまでは考えていないけれど、何かを紹介したり橋渡しする仕事が好きになれそうだし向いてるのかもなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2020年4月8日
読了日 : 2020年4月8日
本棚登録日 : 2020年4月8日

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