封神演義 3 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (1997年4月4日発売)
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感想 : 20
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太公望が会いに行くつもりだった西伯候姫昌。妲己が先手を打ち、彼は囚われの身になってしまう。西への旅の途中で、太公望は様々な出会いを重ねていく。その中で明らかになる封神計画の裏側とは?!

「空の兄弟参上!」
まさにヤンキーの落書き?!ってなる未知との遭遇。義賊のリーダー・雷震子!ギャグやメタ的なネタを挟みつつ、コミカルに進む雷震子とのバトル!雷震子には自分のペースと思わせつつ、実は太公望が手綱を握るといういつも通りの巧妙さ。お互いにスッキリしてバトルが終結するのも小気味いい。

その頃、殷では正皇后が自害。太子二人を逃がすために武成王は手を回すが、妲己はそれすらも利用して太公望をおびき出す。打神鞭が効かない方弼、方相!不利な二対一を有利にする知恵の水脈を掘り当てる鮮やかさはさすが。そこからの予想外の展開!違和感があった封神計画を問いただすため、太公望は崑崙山へと戻る。

「たとえ犠牲が多くとも人間界の平安は人間たち自身が勝ち取らねばならぬ事を」
太子からのエピソードはまさにこの現実を突き付けられるものだった。誰かを頼るのではない。自分たちの手で掴み取らなければ、そこからの繁栄はないのだから。
と、重いエピソードの後に突然の四不象誘拐!仙道たちの顔ぶれも揃ってきて、賑やかになってきた!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年2月26日
読了日 : 2022年2月26日
本棚登録日 : 2022年2月26日

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