DEATH NOTE (9) (ジャンプ・コミックス)

  • 集英社 (2005年12月2日発売)
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メロからノートを奪還するために、月はキラの名と能力を利用して捜査本部を動かす。死神の目を松田に契約させてメロを殺させようとするが、待ったをかけたのは父・総一郎だった!粧裕とノートを引き換えにしてしまった罪悪感。自らの命を絶つ覚悟を前提にした作戦は総一郎の実直さを物語る。配下を一気に失い、追い詰められたメロ。しかし、手負いの獣は恐ろしい。

「なんて奴だ…何をするかわからない」
いや、メロも危険だけど、お前が一番ヤバいんだよ!と月にツッコミを入れてしまう(笑) 父にメロを早く殺せと念じ、銃撃と爆発を受けた後の総一郎にノートを突き付けたり、爆発で全員死ねば…など殺意が止まらない。メロの手段は選ばないという行動に影響されてか、月も殺すという選択肢が完全に頭に入り込んでいて、父との対比がすさまじい。総一郎は真実を知らないままで幸せだったんだろうか。知ったとしても、その先は地獄でしかないけれど。

そして、メロとニアの接触!お互いに利用し合いつつ、キラを追い詰めていく計画を進めていく。月が新世界の神として創り、Lを悩ませた偽ルール。それが逆に足枷となっていく。模木を落とそうとするニアの言葉。綻びを手繰り寄せる中、キラを崇拝する民衆が暴動を起こし始める。キラを追う者が悪になっていく世界で、それを裁くことができるのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年5月1日
読了日 : 2022年5月1日
本棚登録日 : 2022年5月1日

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