DEATH NOTE (10) (ジャンプ・コミックス)

  • 集英社 (2006年2月3日発売)
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感想 : 124
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「ニア とにかく今はそこから逃げる事を」
「よく言いますね キラのくせに」

キラ崇拝者がニアのいるビルを取り囲む!暴動が起きている中で、その群集心理を読み解いて巻き起こした作戦が鮮やか。キラ支持者は自分への危害だけを嫌う傍観者か、暴動を起こす者はただの自己中という分析は現実社会でも考えさせられる痛烈な一言。自分が関わっていないことには、人は傍観者になりがち。正論と厳罰化で意見をした気になって、なぜそうなったのかを考えないのは危ういと自戒したい。

これがまたキラ候補として選ばれた魅上に対しては別で、逆に理想的でありすぎてもぶっ壊れてしまうんだよね。正義、理想、それに背くものは削除という世界は人間という生き物を否定する世界になる。普通の人間関係でもそうだけど、自分の理想以外のものを排除していけば、自分しか残らないんだよね。まあ、理想が高ければ自分すら残らない可能性もあるけれど…。

ニアが蒔いた月への不審の種。誠実に捜査してきたからこそ、引っかかりは生まれる。仲間に監視される中で、月は日本へ戻って魅上との接触を図ろうとする。そこで登場してきた意外な人物に驚いた。絶妙すぎるチョイス!月に運が向いた流れになったが、ニアもメロも日本へ向かい、新しい局面へと進んでいくことに──!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年5月2日
読了日 : 2022年5月2日
本棚登録日 : 2022年5月2日

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