呪術廻戦 21 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2022年12月2日発売)
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本棚登録 : 3113
感想 : 43
3

高得点所持の鹿紫雲を狙う秤とパンダ!だが、突入時に分断され、秤は漫画化志望の泳者・シャルルと対決する。その一方で、鹿紫雲と遭遇したパンダはあまりの力量差に圧倒されてしまう──。

「ノッてる時は僕より強いよ」と乙骨に言わしめた秤の「ノッてる時」が楽しめる21巻!領域展開「坐殺博徒」がまさかパチ台システムという自由度。あの自動ドアの意味ってこれかよ!と(笑) 作者が注釈している通り、ルールは「大当たりを引いたらめちゃ強い」ぐらいの認識で読める。

それでも打ってる人の方が細かい描写やルール使用も理解できて面白そう。打たない勢なのでわかりづらかったけど、演出が領域内に割り込んでくるビジュアルとか、大当たり後の暴走っぷりは見てて楽しい。「帰ってくれ夢!帰れ!帰ってぇ!」と大当たり回避を叫ぶシャルルに笑った。シャルルの能力も使いこなせば強そう。視覚情報が必要と言う点をフォローできれば…。なんだかんだで面倒見がいい秤が好き。

鹿紫雲と出会ってしまったパンダは大変なことに…。これからどうなってしまうのかと。その窮地を救いに来た秤と鹿紫雲の戦いはバッチバチで楽しい。「ノッてる時」は強いどころの騒ぎじゃない強さ!それを鹿紫雲はテンションアゲアゲでぶち破ろうとするのもいいよね。「音量上げろ!生前葬だ!」はイカしてる。二人ともガン攻めな割に計画的でもあって読んでて面白かった。ラストはまた不穏な影が…。

最後に、乙骨が石流との会話で言った「僕からあの人に言えることは何もないですよ 何を言っても暴力になります 僕は恵まれてるから」は沁みる。いくら思いやりを込めたとしても、立場の位置エネルギーで言葉が凶器になることはあるんだよね。余韻を感じる言葉だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年12月14日
読了日 : 2022年12月14日
本棚登録日 : 2022年12月14日

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