「こんなに気持ちのいい日曜日なんだもの…全部終わりにするなら こんな日だよね」
誠二郎と対峙したあかりの言葉が印象深い。凍りついていた過去をあたたかく溶かしていくような決意。
「家族ってのは恐いもんだ 結束してるつもりで 全員で出口の無いルールに取り込まれてる事もある」
いつの間にか誠二郎を中心に動かされていた川本家。それに待ったをかけた零。そこには血縁よりも濃い家族の絆があった。
ぼくは家族を考える時に血の繋がりをすぐ思い浮かべていたんだけど、人は他人と結婚して家族を作っていくわけだもんね。そう考えると、血の繋がりは家族のある一面でしかないんだとそう思うようになった。
そして、ここに来てカッコウの例えが来るとは思わなかった。自分のことをカッコウだとうそぶく誠二郎と、生きるためにカッコウとなって傷つけてしまった幸田家の人たちを悔いて自立した零。あの怒りは当然だったよね。
最後に、野口先輩はいつも深いことを言っていてすごい。
「『言いたい事を言う』のと『言わなければいけない事を言う』の違いを知る事が大人への一歩ですよ」
貫禄ありすぎる!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2019年11月2日
- 読了日 : 2019年11月2日
- 本棚登録日 : 2019年11月2日
みんなの感想をみる