盗作(上)

著者 :
  • 講談社 (2006年1月28日発売)
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感想 : 25
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海沿いの町で古びた旅館を営む家に生まれた『越谷彩子』は、これといって取り柄のない平凡で地味な女子高生だった。幼馴染でモデル並みの容姿をもつ学校のアイドル『北村ミチ』や資産家の一人娘にして才女、特に絵画に素晴らしい才能を発揮している『川井紫苑』などの生活はまるで別世界のように感じていた。
ある日、彩子は夢を見た。色の洪水がなだれ込んでくるような真実の美を。描かずにはいられなかった。指先から溢れ出すのは生命力そのもの。完璧な創作の時。
彩子が一夜にして書き上げた『走る男』は見る者に激しい感動を与えた。有名な画家の賞を受賞し彼女の生活は大きく変わるのだが、紫苑が『走る男』と酷似したモザイク画を見つけ、栄光は一夜にして崩れ落ちた。
その後、東京に出てOLをしていた彩子は、またあの強烈な創作の嵐に襲われる。今度は歌だった。素性を明かさない作曲家と心に病を持つ『桜』の声にのせ、『あのドアを開ければ』は瞬く間にヒットしていくのだった。


急激に頭に中降りてきたものを形にする。それに触れた人皆に感動を与えるような素晴らしい作品。でも、それに酷似、いやまるで同じといっていいくらいの作品が見つかる。しかし彼女はそれを目にしたことはなかった。超常現象か裏があるのか?この段階ではどう進んでいくのか予測がつきません。と思って著者を見れば、おお、『NIGHT HEAD』を描いた方か!なるほど、では聾児の弟『カヅキ』とのテレパシー説もありそう。
とりあえず、上はこれまで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年1月22日
読了日 : 2009年8月27日
本棚登録日 : 2009年8月27日

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