著者の学生時代からその後に訪れた5つの都市にまつわる旅行記です。
面白かった点は、まず、著者はいずれの都市も大学生又は大学院生の頃(1970年~80年代)に訪れ、中には一定期間暮らしており、若気の至りとも言えるエピソードも含め、丁寧に示されてます。
そして、都市によって異なりますが、その10~30年後に再びそれらの都市を訪れる機会を得た筆者が観察し体験し感じた、それぞれの都市が纏っている空気感を、変わるもの/変わらないものという観点から、ありのままに記されています。
最後に少しだけ文明論的な観点からそれぞれの国を描いていますが、その際の視点、土台も可能な限りご自身の体験を下にされており、『旅行記』たらんとしている姿勢が印象的でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月16日
- 読了日 : 2022年4月16日
- 本棚登録日 : 2022年4月13日
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