千年を超えなお多くの人に読みつがれる、全五十四帖からなる「長編恋愛小説」源氏物語。 紫式部ブームが来る前にサクッと源氏物語について知ることが出来たら…と、ふと訪れた図書館で手にしたのがこの本。ラジオ番組''百万人の源氏物語''をもとに編集された本で、光源氏を中心とした登場人物の相関図あり、現代語訳も手掛けた瀬戸内寂聴氏の歯に衣着せぬ考察や想像も交えた対談や、源氏物語研究第一人者の物語解説と、新書本一冊に盛りだくさんの面白くて分かりやすい内容がてんこ盛り。昔学校の授業で習った記憶はあるものの、日本人であるにも関わらず、その詳細は理解していなかった深い溝が少し埋められた様な気がした。「須磨がえり」(前半五分の一で挫折…)もなく、なんとか最後まで源氏物語を知ることができる入門書として気楽に読めるオススメの一冊。
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Book Review
- 感想投稿日 : 2024年2月29日
- 本棚登録日 : 2024年2月29日
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