あたらしいお金の教科書: ありがとうをはこぶお金、やさしさがめぐる社会

著者 :
  • 山川出版社 (2021年8月3日発売)
3.36
  • (3)
  • (15)
  • (14)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 156
感想 : 16

「お金って何?」「どうやってお金を“幸せに”使うか?」といったお金の“教科書”。かわいいイラストとルビ付きで分かりやすく書かれているので若い人(10代〜新社会人)におすすめ。

お金の基礎知識がメインで、一般向けマネー本のような「こうするのがベスト!」といったノウハウなどは載っていませんが、楽しく働くこととベーシックインカム、お金をどう得てどう“幸せに”使うか、「いい循環/ありがとうの循環」などは考えさせられるところもありました。

「お金を使うことで経済を回そう」「情けは人の為ならず」とはよく言うけれど、せっかく得たお金を使うのなら自分が共感できる/応援したい企業や団体のために商品の購入/投資/寄付といった形で使ったり、あるいは人への贈り物や自分の趣味・自己実現のために使うなど、“自分がわくわくできる”“自分も相手もハッピーになる”などのような“幸せ”な使い方をするのって大事ですよね。私もわずかばかりの寄付をしていますが、額面とか関係ない、目に見えない価値や幸福感ってあるよなーと思います。

クラウドファンディングやふるさと納税はすっかり浸透しましたが(実際の賛否は別として)、6-3で取り上げられている「つながりコーヒー」も面白いなと思ったので、こういう「いい循環」が広まって社会で普通のかたちになっていくと良いなと思いました。

● 書籍詳細、目次(出版社公式)
https://www.yamakawa.co.jp/product/15203

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月28日
読了日 : 2021年12月28日
本棚登録日 : 2021年12月24日

みんなの感想をみる

ツイートする