超ミニマル主義

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2022年9月13日発売)
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以前モンベルで見かけた「バックパッキング登山入門」の作者・四角大輔さんが出した本とのことで、不思議な繋がりを感じ購入(笑)
アウトドアを専門とされる方なのかと思ってましたが、そうではなくて音楽プロデューサー出身の方とのこと。

色々と自慢話を聞かされてる感じは否めませんが(これはたぶん自分が卑屈なのかと笑)、深く考察された実践的に仕事に活かせるアイデアも多く、参考にできる部分はあるのかなと思いました。

あと、自分がバックパッキング登山、キャンプを共通の趣味にしているので、そこの親和性がとても良かったなと。

「軽さ」、「衣服」等へのこだわりを、アウトドアだけではなく私生活、仕事にまで拡大、昇華させているところが素晴らしいなと思いました。
自分は何となくそのを完全に切り分けて考えていたので、視点が面白かったなと。

使えそうな技を試してみることろから始めてみようかなと。

<印象に残った内容、考えたこと>
21、仕事を愛せずに人生は愛せない
→ここらへんは他の「ミニマリスト」本とか、自分の感覚とも違うかなぁと、やはりそこらへんはビジネス書っぽい?

29、超ミニマル主義、八ヶ条のまとめ
→ここらへんが難しいんだよな、ちょっとこの人が作るルールの項数が大体多くて、とてもじゃないが日常的な覚えて使い回すには少し難しいものが多いのかなとは感じる

40、参考図書・ウルトラライトハイキング
→共通の愛読書、出たコレ(笑)

47、サイフを軽くする、コレはやる

52、手ぶらになる、もっと個々の軽さを追求できそう、もっとラクになりそうでワクワクしている自分がいる(笑)

70、バックパッキング登山でのこの試行錯誤しながら持ち物を厳選していく過程が本当に良いよなぁと、自分も同じ趣味をしてるから激しく同意、考え方は似てるし日常へ生かしたら良くなる感じもイメージできる、面白そう

112、デスクトップ、携帯のスリープ&ホーム画面には「心揺さぶる『世界一の縦画像』」を選ぶ
→これは意識したことなかったけどやる、確かに良さそう

140、スマホデバイス通知への対応、通知オフ、LINEも通知をオフにして、未読数が表示されるバッジだけオンにするやり方は良さそう

171、しぶさんの引っ越し22分動画、気になる笑

250、アラームで打ち合わせを終わらせる、ここらへんの細かいテクニックはまぁそこまで…という感じもするけど、それくらい時間を無駄にしないという姿勢で臨むことが大切なのかもなと

261、ToDoリストは賛成、可視化してこそクリアになる、書いてあるアプローチが微妙に複雑なのでちょっとそのまま導入は面倒かな?という感覚だが、マスト・ベターを切り分けて意識しておくことは大切かも、ここもやはりグレーにせずに決めて、覚悟しておくことが大切かも

269、必ず一度持ち帰り、その後に判断して回答するという作戦は使えるかも、今後に活かす

284、タスクに必要な期限を全て意識する、無意味な前倒しは悪い

316、苦行のゲーム化、いかに短縮できるか?とかそんなトライでモチベアップ、まああるかも

321、電話・メールの選択は早い方を選ぶ
→自分はメールがちになるのでそこに注意、時間という冷静な判断で短縮を図る

327、メモは忘れるために取るもの、そしてカテゴリー別にしておくことが大切
→確かな二度と見ないものあるな…笑、日常の思い付きとか、少し試してみるかとか

336、Apple純正メモの優秀さ、クラウド、タグ付け、写真・動画添付


<まとめ>
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」、「超ミニマル主義」、「手ぶらで生きる。」の3冊を読んだ上で、自分なりの見解も含めたまとめを下記、元々考えていたことも含めて線に繋がった感じがする、より真理に近づけた気がする。

人間も動物、本来の目的は「生きること」であり、それだけでも達成していれば幸せを感じられるようになっているはず、でも今はマズローの五段階欲求的に生きることが当たり前になってしまっただけに、次のステージ(つまりは承認欲求)に上がれずに苦しんでしまう人が多い
→この欲求を満たそうと、モノの購入によって見栄を張り、他人との比較で秀でることを確かめることによって承認欲求を満たすというアプローチを試みる人が多い、しかしその場合は下記の問題点を抱えることになる
・一時的には幸福感を得ることができるが、モノの幸福感は長続きしない
・モノはまたさらに高いグレードへ…となる、また多くの場合、他者との比較により幸福を得るという構図のため、際限がなくなってしまう
・さらにモノが大量に増え、それによるストレスが過大となる弊害も出る
・結果的に幸福感をずっと得続けることはできず、さらにモノを買い増してしまい、幸福が感じられにくくなるという負のループに入る
→これを解決するための有効なアプローチが「ミニマリズム」である
→「ミニマリズム」の定義は、「自分にとって本当に必要なモノを見極め、それだけで生活を送る」ことである、これによる効果は以下の通り
・不必要なモノが増えず、モノの増加によるストレスが無い
・自分の気に入ったモノだけに囲まれた生活となるため、その時点で幸福感がエグい
・自分自身に本当に必要なモノ、またさらに広い視野として人生を通して望むモノの本質的な深掘りができ、自らが望むものが明確になる(これはそれこそ人それぞれ)
・それを手に入れた生活を送ることできるようなり(ここは人それぞれだが、元々に話を戻すと「生きられる」だけでも幸せを感じられるはずなので、全く叶えられないほどの過大なハードルがある目的とはならない)、さらに他人との比較において成立する幸福ではないため、普遍的な幸福を手に入れることができる


<内容(「BOOK」データベースより)>
ベストセラー『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』著者が書いた、 「余計なコト・モノを手放して身の回りをミニマル化、楽でシンプルな働き方を手に入れるための教科書」です。

——以下、本書より抜粋——
モノ、情報、タスク、空間、スケジュール、人間関係、ストレスを「最小・最軽量化」することで感覚が研ぎ澄まされ、判断力が向上して迷いも減り、大切なことに集中できるようになった。
荷を小さく維持することで身も心も軽くなって、体と脳のパ フォーマンスが上昇し続け、気付かぬうちに次々と山を乗り越え、持続的にいい仕事ができるようになっていた。
誰かと競い合い、息を切らせて「山頂=上」に向かうのではなく、呼吸を乱さず自分のペースで「遠く=奥」を目指す。
筆者は、世にあふれる〝成功法〟を信じていない。それを実践しても多く場合、「一発屋」で終わってしまうからだ。
20世紀には、誰もが必死に「爆発的な成功」を追いかけたが、21世紀に求められるのは「持続的な成果」。
そのためには、健康な体と長期的な視座、持久力のある集中力を獲得し、最高の状態をキープし続ける必要がある。その鍵を握るのがサステナブルな働き方の習得だ。そのための全技法を、包み隠さず公開していく。

「サイフ」「カバン」「書類」「名刺」「ウェア」「シューズ」「仕事机」「デバイス」「部屋」といった物質、「情報」「データ」「スケジュール」「タスク」「労働時間」「ストレス」といった非物質を、極限まで「最小・最軽量化」する方法が書かれている。
どのギアを選び、何を置いていくか、著者が30年近く追求してきた「バックパッキング登山」では、常にグラム単位で持ち物を削っている。
まさに、登山のように最小限の装備で、長い距離を快適に歩き続けるための実践的な考え方が「超ミニマル主義」である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レビュー有
感想投稿日 : 2023年2月7日
読了日 : 2023年2月7日
本棚登録日 : 2023年2月7日

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