自分が生まれた年に書かれた本だと知り、とても驚きました。
この物語は各章の量が短く、「彼」が新興宗教にのめり込んでいく様子が描かれたパートと、警視庁の佐伯捜査一課長、又は丘本警部補が語り手となって、幼女連続誘拐事件の犯人を追うパートが交互に切り替わっています。
そのため、幼女連続誘拐事件の真相に中々辿り着けなくて個人的に少し飽きそうになっていた時も、別のパートでの新たな展開が程よく進んだりしていたため、常に続きが気になる様な読みやすい章構成になっていると思います。
特に、序盤は宗教の勧誘に興味を示すことの無かった「彼」が徐々に新興宗教にのめり込んでいく様子は、とてもリアリティがあります。
また、終盤では最悪の事態が起こりそうな予感がし、本当に文字通りのハラハラドキドキを感じました。
読んだ皆さんなら、刑事もの×新興宗教が絡むミステリが生み出した途轍もないインパクトを感じたと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月12日
- 読了日 : 2024年2月10日
- 本棚登録日 : 2024年2月4日
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