砂の文明 石の文明 泥の文明 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (2012年8月18日発売)
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感想 : 10
4

最近歴史に興味があるので、普段はあまり読まないような本を読んでみた。

歴史や、文化・文明には色位な捉え方があると思うが松本さんの捉え方も一理あるなと感じ、面白かった。

#ポイントまとめ
- 文明と文化の違い
文明(civilization): 都市や国家の形成とともに生まれてきたもの、民族を越えて広がる
文化(culture): 民族の生きるかたち

- 3つの文明
砂の文明: イスラム圏 「ネットワークする力」(砂漠起源)
石の文明: 欧米 「外に進出する力」(牧畜起源)
泥の文明: アジア「内に蓄積する力」(温暖湿潤な泥起源)

※1992年のロス暴動 最終的には、黒人の攻撃先は韓国人コミュニティになった => アジアの「内に蓄積する力」に対する反発

# 日本の特徴
- 江戸時代から都市化は進んでいた
- 中国文明、インド文明の両方が混じり合う
- 内に蓄積する力
- 身軽な旅文化
- 原理的技術を、高いレベルに押し上げる(外からの技術を取り入れる、相手用にカスタマイズする)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月14日
読了日 : 2020年6月14日
本棚登録日 : 2020年6月14日

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