アジア新聞屋台村 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年3月19日発売)
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本棚登録 : 449
感想 : 65
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高野秀行さんは、「ワセダ三畳青春記」で描かれたボロくて狭くて楽しい早大近所のアパートで暮らしていた時期の99年から03年までの5年間、時々アジアの冒険を挟みながら、約5国のアジアの在日外国人のための商業新聞社の編集顧問の仕事もやっていた。新聞社と言いながらも実際ははちゃめちゃな社員と社長を有した、冒険的な編集だったのだが、これはその記録である。

詳しくは読んでもらうとして、文庫本紹介に、これと「ワセダ三畳青春記」と「異国トーキョー漂流記」とが、姉妹編を成していて、自伝的青春物語であると紹介されていた。へー!そうなんだ。3冊ともなんかフィクションのような内容だけど、実際はバリバリのノンフィクションなのである。と思った所でひとつアイデアを思いついた。

高野秀行さんを副主人公にして、映画を作れないか?

絶対面白いと思うんだけどな!どこかのプロデューサーさん!原案権は主張しないから、作ってくれないでしょうか!!

【高野秀行をテーマにした映画】
普通の早大生から社会人になった青年が、その時々で幼なじみの〈高野秀行〉と交流する物語。

高野秀行と幼馴染で共に成績優秀者で一緒に早稲田大学に入学した早大生の存在だけが創作。あとは全て事実で構成する。怪獣を追っていた時のメデイア巻き込んでの騒ぎも、アマゾン源流冒険も、ミャンマーアヘン王国潜入も、三畳一間のめちゃくちゃな下宿生活も、アジア新聞も、東京在住外国人から外国語を短期間で学んで翻訳本まで出した経緯や、次々と単行本を出している様子など「まるで創作のような話」が、全て「事実を元に」描かれる。そして、早大から真面目な会社に就職して長時間労働に苦しむ幼馴染は、最初こそは「コイツ、負け組だ」と優越感に浸っていたが「真面目に勉強して真面目に働いているオレはなんなのか」と悩み始めるのである。

キャストは、真面目な早大生に伊藤健太郎、高野秀行に賀来賢人(「今日から俺は」の2人)を希望。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行 ノンフィクション
感想投稿日 : 2019年10月11日
読了日 : 2019年10月11日
本棚登録日 : 2019年10月11日

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コメント 2件

goya626さんのコメント
2020/05/09

「今日から俺は」は最高でしたね。ふむ、このキャスティングは意外といいかも。

kuma0504さんのコメント
2020/05/09

いいでしょ!原案権は主張しないから、ホントに直ぐにでも作って欲しい!

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