初女さんのお料理

著者 :
  • 主婦の友社 (2009年3月27日発売)
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感想 : 13
5

本書より――
米を炊く時は、
30分吸水させた米つぶの
水の含み方をチェックして
水の分量をきめます
――――――

米がどれ程水を含んだかなんて考えたことなかった!!


以前よんだ本の著者、佐藤初女さんに感銘を受けたので再び別の本を読む。

この本はレシピ集なのだが
ご飯の炊き方、おにぎりの作り方、お浸しの作り方などの初歩から、
なかなか普段の生活では作らない渋い物まで載ってる。

初女さんは料理の先生でも研究家でもない。
彼女は『森のイスキア』という宿泊施設でお客にご飯を作り共に食べることを生業にしている方だ。

奇抜な味でもないし、料亭の味でも、プロの味でもないだろう。

しかし、料理は命をいただくことだと考え、素材を生かそうと丁寧に料理する。
その料理への姿勢は料理を生業とする方達とは違う。


家庭で毎日食べるご飯の目指すところは彼女の生き方なのではないかと思う。


だから、ご飯炊くことやおにぎり作るといった初歩のものにもレシピが成立する。
彼女のやり方1つ1つに価値があるのだ。
とても興味ぶかかった。

食事や料理に対するコラムもとてもよかった。
『めんどくさい』で済ますのは料理に限らずよくないよね。
はい、見習います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年10月1日
読了日 : 2012年10月1日
本棚登録日 : 2012年10月1日

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