15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)

著者 :
  • 集英社 (2009年9月25日発売)
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本棚登録 : 306
感想 : 32
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海外ドラマ『24』のように、リアルタイムで物語が進行し、登場人物それぞれの視点で細かくシーンをつないでいく構成。

構成が先行しているためか、いまいち乗り切れないまま一巻が終了。
キャラの配置も悪くはないと思うんだけど、いかんせん、それぞれのキャラの行動理念、動機がよくわからないと言うか。
みんな、「人を救う」という点においてなんの疑問も差し挟まず、一足飛びに結論に向かっていて、ちょっとついていけない。
とはいえシリーズ物の一巻目だから、要するに顔見せなのかな、とは思ったけど、一巻目だからこそ、しっかりと、ストーリーそのものの魅力とか、ミステリ的にとにかく大きな謎、もしくは、細切れでなく、もっとしっかりしたキャラクター造形を出すとか、とにかく何でもいいから安易に食いつける要素を出してくれないと、とっつきにくいなあ、とは思った。
続刊まで含めてなら、評価は変わるかも知れません。
が、今のところ続刊を読む予定は、残念ながらないです。

食指が働くか否かというのは、とても大事だな、と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2011年9月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年9月24日

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