初・七尾与史作品。
ほぼ完全にジャケ買い。
あと、タイトル買い。
山手線で、探偵で、ポップな表紙と来れば、買わずにいられるもんですか。
そして、中身は。
見事に大好きな小説。
これは、好き。
なんといっても、山手線の中で、イケメン大人ふたりに囲まれる、ランドセルをしょった助手のシホちゃんの語りが、とてもとても愛らしい。
彼女の存在が、このミステリを、「面白い逸品」にする、大きな力になっていることは間違いないでしょう。
都市伝説とか。広報とか。
素晴らしいよ、シホちゃん!
そして、物語。
山手線探偵というのが、単なる際物ではないと言うことが明らかになってくる後半部分。
冒頭からの関連と、全ての謎の連鎖。
ユーモアミステリだなんてとんでもない。
ぼくは後半、涙が止まりません。
これ以上書くとネタバレになる恐れがありますので、是非、読んでいただきたい。
大丈夫。
ジャケ買いしても、まったく騙された!という感覚になることはないはず。
請け負います。
読みやすいし面白いし、オススメです。
山手線に乗るときは。
前から5両目に乗りましょう。
イケメンふたりとランドセルをしょった小学生を見かけたら。
それは山手線探偵かもしれません。
日常のちょっとした謎から、世界を揺るがす大事件まで、何でも解決する山手線探偵は、今日も環状線をグルグル巡っております。
依頼人(クライアント)に出逢うまで。
- 感想投稿日 : 2012年6月10日
- 読了日 : 2012年6月10日
- 本棚登録日 : 2012年6月10日
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