海賊の掟 (新潮新書 180)

著者 :
  • 新潮社 (2006年8月17日発売)
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感想 : 12
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マンガ『ワンピース』の紹介本の横に並べられていたので、『世界史をつくった海賊』 (ちくま新書) 竹田 いさみ に引き続き購入読了。
どちらかといえば、こちらの方が断然面白い。現代の海賊から、世界史上の海賊、さらには日本の海賊も描かれている。海賊の元祖藤原純友から、村上水軍、松浦、九鬼水軍など日本の海賊は大航海時代のドレークやキャプテンキッドのような私掠船と違いどことなく『義』の香りがする。
6000以上の島嶼からなる海洋国家日本において育まれた海賊の戦術が後に世界を驚かせる「智謀湧くが如し」秋山真之の戦術へと変化するさまを思い浮かべると、歴史の本当の重みを感じざるを得ない。
海賊になるためではなく、海を愛した男たちのロマンを感じる一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文化・文明
感想投稿日 : 2011年7月11日
読了日 : 2011年7月11日
本棚登録日 : 2011年7月6日

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