エリカの母が残した日記とナチスの古い勲章。
母の過去を探るエリカは、勲章の鑑定を依頼した老研究家が殺されたことで事件捜査に関わっていく。
エリカが捜査の舞台に戻ってきたよ!
パトリックが育児休暇を取ると言うのがスウェーデンぽくて、でも子どもの扱いにおたおたする様は万国共通なのか?と思ったり。
エリカの苛立ちが判るだけに、物語の冒頭から共感を持ってその中に入ることができる。
物語はエリカの母の過去を探るうちに、事件の関係者の過去があれこれ暴かれ、事件が起こった経緯がわかると言う構成。
この過去の物語と現代の物語を行ったりきたりしながら、事件の謎が形を表していくという手法。捜査だけでなく、事件が起こってしまった要因がじわりと染込んでくるので好きなんだよなぁ。
キャラクタに感情移入もしやすいし。
構成やキャラクタの設定が『警視シリーズ』に被るところがあるんだけど、こちらのシリーズもあそこまで完成されていくといいなぁ。
先が楽しみ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2013年6月11日
- 読了日 : 2013年6月11日
- 本棚登録日 : 2013年6月11日
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コメント 2件
niwatokoさんのコメント
2013/06/12
kumanecoさんのコメント
2013/06/13