スネークスキン三味線 (小学館文庫 ヒ 2-2 庭師マス・アライ事件簿)

  • 小学館 (2008年4月4日発売)
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本棚登録 : 22
感想 : 5
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ラスベガスで50万ドルを当てた男が殺された。恩ある友人が容疑者にされたことで、日系人庭師マス・アライは友人のガールフレンドと捜査を始める。

日系人庭師マス・アライ2作目。
1作目に感じた不満はほぼ解消されている。
マスのスパムおむすびにかける愛情や、「オセワニナッタ」拘りが丁寧に描かれていて、読んでいて興味深かった。
また、日系人の考え方や二次大戦からそのあとに続く苦労がさりげなく挿入されていたのもよかった。
本作は事件も過去の日系人の立場から尾を引いていたもので、読んでいて胸が痛くなるような結末で、1作目とは雰囲気ががラッと変わっているように感じた。
個人的にはしんどいけれど、こちらの方が好みだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳ミステリ
感想投稿日 : 2011年4月9日
読了日 : 2011年4月8日
本棚登録日 : 2011年4月9日

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