英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書) (祥伝社新書 351)

  • 祥伝社 (2013年12月2日発売)
3.71
  • (28)
  • (48)
  • (30)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 495
感想 : 41
3

第二次世界大戦の位置付け、その後のいわゆる平和、そこの人種戦争やら何やらの要素が絡んでいるのが現在の世界。
日本がやや独特な立ち回りをしたことはおそらく間違いないが、この辺の本を読んでいて一番感じるのは、たかが数十年でこんなに見事に骨抜きになるのかってこと。
それとも根は変わっていないのか。
この先間違いなくなんらかの意味で日本は有事に巻き込まれるわけで、そのとき生き延びられるのか。

東京裁判、慰安婦、日本国憲法等に関する主張は大凡同意。
南京大虐殺も、事実はこっち寄りなんだと思うが、そもそもこの文章自体が著者の書いたのもんではないという情報もあってやや微妙。

三島由紀夫の話も、一部だけだから結局なんだか判らないし、アジアのリーダーも、だからなんだって。本のテーマからすると唐突感があって、締まらない。
金大中がクソ野郎だったってのも目から鱗だが、事実関係があまり示されてない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年5月6日
読了日 : 2018年5月6日
本棚登録日 : 2018年4月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする