良寛の短歌をたまたま立ち読みで知って興味を覚え、手ごろな本書を購入する。短歌や漢詩や俳句などが良寛が年を重ねていく年代順に配列されている。初期の作品はパッとしないため、良寛の力量に疑問を感じたが、年を経るにしたがって、味わい深い短歌や漢詩を書いている。私の鑑賞眼でも理解できるくらい俳句もよかった。人柄に癖がなく、清明であって、これでもかというくらいの我執もない。世才は全く欠けていたらしいが、自若として山川草木に感じる良寛を彷彿とできて、気が晴れる経験だった。
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- 感想投稿日 : 2018年11月12日
- 読了日 : 2018年11月12日
- 本棚登録日 : 2018年11月12日
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