数年振りに、休まず一気に全部を読めたという点、非常に読みやすく、分かりやすく、面白かった。
一つだけ、自分はあとがきや解説を先に読む癖があるため、そういったものが無い本作では、非常に惜しいことをしてしまった(これから読もうという人は注意)。
逆に、自分は終わりを先に知ってしまったため、それまでにどんな展開がなされるか、色々楽しく考えながら読み進められたわけだが、すれ違いの多さに、何度「バカ!」と口に出かけ、涙目になったことか…。もうハッピーエンドで終わらなければこの作者の本は読まない、とさえ途中で思ってしまった(その点、安心して読めた)。浩介とまなみはお互いに一目惚れじゃないとあそこまで頑張りはしなかっただろうな、とか諸々思うところはあったけれど、無駄のない内容は読んでて心地よかった。星新一の『妄想銀行』に収録されている「鍵」は本作の読了後に思わず読みたくなってしまう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年2月20日
- 読了日 : 2013年2月20日
- 本棚登録日 : 2013年2月20日
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