ジークンドー G=ヒコロウ×雑君保プ×道満晴明競作集 (IDコミックス REXコミックス)

  • 一迅社 (2015年9月26日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 11
5

凄まじい、この一言に尽きる
正直なトコ、これ以外に感想が思い浮かばないのだが、たったの一文しか書かないってのは、漫画読みかつ感想書きとしても、まだまだ二流を抜けられない身だが、プライドが許さない
なので、どうにか絞り出した。無理矢理に、切れ端を固めた感想なので、魅力が伝わり辛かったら申し訳ない話だ、未読の方にも、G=ヒロコウ先生、雑君保プ先生、道満清明先生にも
まぁ、ざっくり言うと短編集だな、この『ジークンドー』は
どうやら、お三方が共作して世に出した多くの作品を一冊に纏めた模様
三人の人間が集まって作った作品を集めたなら、それなりに質が良くなって当然じゃん、と思った方がいるだろう。しかし、それは大きな思い違いだ、と知るだろう、アナタも、これを読めば。三人分なんてレベルじゃない、この面白さは
使い古された表現だが、類は友を呼ぶってのはあながち間違っちゃいない。恥ずかしい話、私は道満清明先生しか、お名前の方を知らず、作品も読んだ事がないのだが、G=ヒロコウ先生も、雑君保プ先生も、“あの”道満先生と肩を並べられるだけの実力者だ、と漫画読みの本能で理解できる。仮に、この三巨頭と真っ向から殴り合えるのは、星の数以上いる漫画家の中でも、私が思いつく限り、黒咲練導先生か、位置原光Z先生だけだろう
マニアック、そんな安い表現じゃ伝わらないのは百も承知だが、やっぱり、マニアックとしか言いようがない。合うor合わない、がハッキリ分かれそうだ。けど、漫画読みとしての自覚があるのなら、これはおくべきだ、と断言できる・・・・・・精神ダメージを受けた、と責められても、私は関与しねぇが
人間的にギリギリの嗜好がバレるのを承知でお勧めしたいのは、「ゴアゴアガールズ」だ。美少女ばかりが出てくる、ブラック系のファンタジーとしてストーリーが突き抜けている、オチのインパクトが強い、色んな理由はあるが、結局んトコは、好みにド真ん中だ、と言えば十分だろう。同じ理由で、「ゴアよん」も好きだ。印象に残った話は、「ゴアゴアガールズ」だと、G=ヒロコウ先生の「黄昏流星君」、「ゴアよん」なら、道満清明先生の「LIKE A ROLLING STONE」だな。個人的にお気に入りのキャラは、デュラハン女のコーテツ・ローゼン嬢
逆に、「・・・・・・」となったのは、『コワコワ』かなぁ。いや、面白くなかったんじゃなく、この『ジークンドー』を読んでいた時間帯が夜であったのが痛かった。人間、恐ろしいイメージの方が拭うのは難しい、と思い知った。特に、雑君保プ先生の「三人のエンジェル」はオチが凶悪そのもので、吐きかけた、いや、リアルに
この台詞を引用に選んだのは、言い方こそ悪いが、こんな内容の作品だからこそ、妙に読み手を納得させるだけの深さがあったから。では、何と言ったらいいか、そこを書いていないトコも好感が持てる。これは道満先生本人が、何かがあって至った友情に対するスタンスなんだろうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(一迅社)
感想投稿日 : 2015年12月18日
読了日 : 2015年12月18日
本棚登録日 : 2015年12月18日

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