薄い水色のようなものから、黒に近い濃いものまで、様々な「あお」が織り成す自然と動植物の姿は、本の大きさもあって、幻想的で迫力あるものに感じられました。
大きさについては、縦に長い効果もあり、見開きにして見ると、絵画を見ているようで、思わずじっと眺めてしまうくらいに惹きつけられ、薄い色の厳格な寒々しい光景のひんやりとした感じも良いし、濃い色の寂寥とした中に、ひっそりと佇む動物の描写も味があります。
また、アオカケスやフサホロホロチョウ、モルフォチョウにルリツグミ等の接近した構図は、すごく迫力があるとともに美しく感じられ、「あお」以外の色を少し添えることで、より全体が印象的になっていたりと、絵の1枚1枚が多岐に富んでいて飽きさせない内容になっております。
個人的には、動物たちが集まった暗めの色調の中に、ただ一つ、月が普段以上に輝いて見える絵が、美しく感じられて好きです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外絵本
- 感想投稿日 : 2021年4月10日
- 読了日 : 2021年4月7日
- 本棚登録日 : 2021年3月26日
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