名探偵コナン 紺青の拳 (小学館ジュニア文庫 あ 2-36)

  • 小学館 (2019年4月12日発売)
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感想 : 10
5

「黒鉄の魚影”サブマリン”」は、実に素晴らしい映画で、コ哀沼そのものだったわけだが、いざ、私が推したいコナン映画は何だろうか、と考えた時、真っ先に浮かぶのが、この「紺青の拳”フィスト”」なのである。
どうして、推しなのか、と言うと、私が京極さんが最も好きな男性キャラだからだ。コナン君も、赤井さんも、安室さんだってカッコいい、と思う。でも、単純な戦闘力の高さ、シンプルまでの腕っ節の強さから生まれるカッコ良さで言ったら、ぶっちぎりで、京極さんだ。
そんな京極さんが、愛する園子を守るために、彼女への愛が嘘偽りなきモノである事を、己の勝利で証明すべく、性根はどうあれ、実力は本物であるジャマルッディンとタイマンする激闘シーンは、非常に胸が熱くなった。その戦闘の後に、あんなラヴい展開をブッ込んでくるのは、ホント、反則だってw

この台詞を引用に選んだのは、京極さんと園子の関係を表現しているのもあるが、これも一つの理想的な男女の恋愛関係なのでは、と感じたので。
男が惚れた女を守りたい、それは自然な気持ちだ。
しかし、女性だって、自分の好きな男を守りたい、と願うものだ。
確かに、腕っ節では、女性は男に劣ってしまうから、戦闘面で男を守るってのは難しいかも知れない。
だけど、戦い続ける男の心の支えになる、それは、イイ女だからこそ出来る守り方だ。
惚れた女が、自分の心の支えになってくれている、それだけで、男はもっと強くなれるって話である。
高飛車で、高慢ちきで、男に目が無い女性キャラ、と思われがちだけど、京極さんが惚れるんだから、園子は間違いなく、イイ女である。
「いつも守られてると思ってたけど・・・・・・わたしが真さんを守ったんだね」(by鈴木園子)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年7月1日
読了日 : 2023年7月1日
本棚登録日 : 2023年7月1日

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